ジャニー喜多川氏による性加害問題に端を発し、ジャニーズ帝国は存亡の危機に。
そこで白羽の矢が立った人物が、今回の新社長です。
この記事では、ジャニーズ事務所の社長はどんな人物なのか?
旧ジャニーズ事務所をどう舵取りしていくのか?
そこに焦点を当てていきます。
ジャニーズ事務所の歴史と現在:「旧ジャニーズ」と新社長の時代
ご存じのように、ジャニーズ事務所は多大な影響力を与えてきた大手芸能事務所です。
多くの人気アイドルグループを輩出してきました。
日本の音楽やドラマ、バラエティー番組などに与えた影響は計り知れません。
旧ジャニーズ事務所:革新の時代
ジャニーズ事務所は、1962年にジャニー喜多川氏によって設立されました。
この「旧ジャニーズ」時代は、日本のアイドル文化を形成し、発展させた重要な時期です。
SMAP、嵐、KinKi Kidsなど、多くの伝説的なグループがこの時代に誕生。
彼らは音楽はもとより、TVドラマや映画、舞台など、多岐にわたる活躍をしてきました。
またジャニーズ事務所は次々へとアイドルを世に送り出してきました。
そのため、幅広い世代でファン層を獲得してきました。
旧ジャニーズ事務所:ほころび
しかし、ここ数年間は元TOKIO長瀬智也氏をはじめとした芸能界引退や、所属タレントの不祥事など、火種は散見。
盤石だったジャニーズ事務所黄金時代に影が見え始めていました。
ジャニーズ事務所の社長は誰?:福田淳とは?
2023年9月、スマイルアップ(旧ジャニーズ事務所)は、新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」を設立。
その社長に就任したのが、福田淳氏だ。
福田氏はコンサルティング会社「スピーディ」の社長でもある。
スピーディ社は女優・のんとエージェント契約している。
芸能界から消えかかっていた「のん」が復活した背景には、この福田氏の手腕があったと言われている。
スピーディ社にはタレントだけでなく、アスリートも多く在籍している。
エージェント契約会社を経営する、日本でのトップ経営者なのだ。
福田氏はこれまで日本のメディアや芸能界の閉鎖的な体質を批判。
旧ジャニーズ事務所についても否定的だった。
※文末にディープな動画を用意しております。
なぜジャニーズ事務所の社長に?:福田淳氏の考え
![新ジャニーズ事務所社長の福田淳氏。](https://gomasioblog.com/wp-content/uploads/2023/12/hukuda.png)
YouTubeより
福田氏は、以前、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントでハリウッド映画に携わった経験がある。
その時の経験から、日本のタレントは「マネジメント契約」により、低賃金で移籍の自由もない「奴隷契約」であると批判していた。
逆から見れば芸能事務所にとっては、マネジメント契約は「おいしい」のである。
なぜジャニーズ社長を引き受けたのか?
にもかかわらず、なぜジャニーズ事務所の社長を引き受けたのか?
決断したのは2023年10月末だそうだ。
社長を引き受けた理由は、向こう気や男気を兼ね備えてる人物だからだとみている。
旧態依然を嫌い、能力がもっと評価されてもいいはずのタレント、事務所に搾取されているタレントを手助けしたいという思いが強かったのだ。
だからこその「エージェント契約」であって、現在進行形の3つの危機に対応できるためだ。
3つの危機
1.タレントの離反
2.取引先の離反
3.タレントの需要減
ジャニーズ新会社の懸念:ジャニーズ事務所の未来への挑戦
福田社長のリーダーシップのもと、ジャニーズ事務所は伝統的なアイドルイメージを一新し、様々なエンターテインメント分野への進出を図っています。
しかし、エージェント契約におけるタレントは個人事業主。
木村拓哉に代表されるように、名実ともにある実力者ならいいが、駆け出しの若手アイドルを誰が育てるのか?どう育ってスターになっていくのかは心配が残る。
この辺りはマネジメント契約も結べる準備をされるようだが、では、そのマネジメントは誰が担うのか?
まだまだ見通しは決して明るくないように思える。
結論
「旧ジャニーズ事務所」の時代から現在の「福田」社長に至るまで、ジャニーズ事務所は数多くの変革を経験しています。
これらの変革は、日本のエンターテインメント業界における事務所の地位を不動のものにしてきたという事実はあります。
福田新社長の舵取りで、ジャニーズ事務所がどう変わっていくのか。
楽しみながら注視していきたいと思います。
日本のポップカルチャーがどのように進化していくかを理解することができるでしょう。
【前編】
【後編】